いったん下落して上昇
ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏 2025年02月19日 14時57分

 米国の景気悪化を背景に、株価はいったん下落しそうだ。年後半は米国の減税なども手伝い、上昇に転じると予想する。
 「トランプ関税」は貿易を停滞させ、米国内でのコスト増加にもつながる。相手国が報復して関税合戦になることも考えられる。米株が下がり、日本株も圧迫されかねない。為替もいったん円高・ドル安になるとみている。米国では関税がインフレ圧力となり、金利が上昇してドル高になるとの見方があるが、今回は「悪い金利上昇」で、ドル安要因だ。トランプ大統領も通商政策上、ドル安を志向するのではないか。日本株は輸出型銘柄を中心に厳しい状況に置かれる。
 ただ、日本株に割高さはない。日経平均株価は現状から1割安の3万5000円程度までの下落にとどまろう。トランプ政権が掲げる法人減税は企業の利益を押し上げる。年後半は日本の消費も持ち直し、株式相場は明るくなりそうだ。

私の相場観