〔NY外為〕円、147円台後半(25日) 2025年08月26日 06時19分

 【ニューヨーク時事】週明け25日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まる中で前週末に急速に進んだ円買い・ドル売りの流れが一服、円相場は1ドル=147円台後半に下落した。午後5時現在は147円70~80銭と、前週末同時刻(146円85~95銭)比85銭の円安・ドル高。
 パウエルFRB議長は前週末、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で政策金利の引き下げ検討を「慎重に進められる状況にある」と発言。これを受けて、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが再開されるとの観測が強まったことから、前週末の円相場は円買い・ドル売りの流れが加速した。
 週明けは前週末に進んだ円高・ドル安の反動から持ち高調整目的の円売り・ドル買いが優勢となった。また、米長期金利の上昇を背景に日米金利差の観点から円売りも出やすかった。
 ただ、25日はロンドン市場が休場で薄商いとなる中、新規材料難から147円台後半付近で総じて小動きだった。市場は米国におけるインフレの動向を見極めたいとして、週末に発表される7月の米個人消費支出(PCE)を注視している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1615~1625ドル(前週末午後5時は1.1715~1725ドル)、対円では同171円60~70銭(同172円21~31銭)と、61銭の円高・ユーロ安。

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