〔米株式〕NYダウ反落、96ドル安=ナスダックは横ばい(25日午前) 2025年08月25日 23時05分

 【ニューヨーク時事】週明け25日午前のニューヨーク株式相場は、先週末に大きく上げた反動で売りが先行し、反落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比96.49ドル安の4万5535.25ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が0.12ポイント高の2万1496.65。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は22日、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、雇用の下振れリスクに言及。景気を下支えするため「政策スタンスの調整が必要になる可能性がある」と語った。これを受け、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ再開観測が拡大し、同日のダウ平均は昨年12月初旬以来8カ月半ぶりに史上最高値を更新して終了。この反動で週明けはやや売りが先行している。
 次の注目イベントは、今週末29日に発表される7月の個人消費支出(PCE)物価指数。高関税政策に伴う物価への影響を確認する機会となりそうだ。また、9月5日には8月の雇用統計が発表される。経済指標以外では、半導体大手エヌビディアが27日に予定する四半期決算に注目が集まっている。
 個別銘柄を見ると、米政府による10%の出資が決まった半導体大手インテルが小じっかり。半面、オランダコーヒー大手JDEピーツを157億ユーロ(約2兆7000億円)で買収すると発表した米清涼飲料大手キューリグ・ドクターペッパーは7.9%安と大きく値下がりしている。

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