北尾・堀江両氏、「和解」の対談=20年前にフジ巡り対立も 2025年08月25日 17時54分

「WebX2025」で対談したSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長(左)と堀江貴文氏=25日午後、東京都港区
「WebX2025」で対談したSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長(左)と堀江貴文氏=25日午後、東京都港区

 SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長と実業家の堀江貴文氏が25日、東京都内のホテルで対談した。両者は20年前、ライブドアがフジテレビの支配を狙って仕掛けたニッポン放送株争奪戦で対立したが、この日は冒頭から互いに当時の判断ミスを認め合うなど、和やかなムードに終始。「和解」を印象付けた。
 当時堀江氏はライブドア社長で、北尾氏はフジ側で買収を防ぐ役割を果たした。北尾氏が「ホワイトナイト(白馬の騎士)にならなければよかったと後悔している」と振り返ると、堀江氏も「組むべき相手は(ニッポン放送株を保有していた旧村上ファンドの)村上世彰氏ではなく、北尾氏だったと20年かけて気付いた」と応じた。
 対談は、次世代金融に関するイベントで実現。北尾氏はフジについて「昔のまま変わらない形で存続している」と述べ、スポンサー離れが続く現状を指摘した。堀江氏はテレビ局など伝統的なメディアのブランド力を評価し、「安く買えるところがあれば買いましょう」と呼び掛けた。 

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