〔米株式〕ダウ反落、436ドル安=ナスダックは連日最高値(15日) 2025年07月16日 06時22分

 【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク株式相場は、米消費者物価指数(CPI)の伸び加速を嫌気した売りがかさみ、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比436.36ドル安の4万4023.29ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は37.47ポイント高の2万0677.80と、2日連続で史上最高値を更新して引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7474万株増の11億3323万株。
 朝方発表された6月のCPIは前年同月比2.7%上昇と、2カ月連続で拡大。トランプ米政権の高関税政策が物価を押し上げたとみられる。関税発動に伴うインフレ再燃への警戒感から、金融や小売りなどの銘柄が売られた。
 半面、米半導体大手エヌビディアは4%高と底堅かった。同社の中国向け人工知能(AI)半導体の対中出荷が再開される見通しとなったことが好感され、関連銘柄にも買いが波及。ナスダックをけん引した。
 この日はJPモルガン・チェースなど金融大手の決算発表が本格化した。好調な業績内容だったものの、純金利収入が前期から減少したことに失望感が広がり、JPモルガンは0.7%安と振るわなかった。
 ほかのダウ構成銘柄は、アメリカン・エキスプレスが3.2%安、ホーム・デポが3.1%安、ゴールドマン・サックスが1.5%安。マイクロソフトは0.6%高、アップルは0.2%高、アマゾン・ドット・コムは0.3%高だった。

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