対ロ制裁で合意できず=スロバキアが再び反対―EU外相理事会 2025年07月16日 06時07分

欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)=15日、ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)
欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)=15日、ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は15日、ブリュッセルで外相理事会を開き、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加制裁案について協議した。しかし、EUのエネルギー政策に反発しているスロバキアが承認せず、合意に至らなかった。
 追加制裁案の柱は、ロシア産原油の価格上限引き下げ。EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)は理事会後の記者会見で「協議は既に2カ月続いている。実務レベルの協議に期待したい」と述べ、早期の合意を目指す考えを示した。
 一方、EUは2027年末までにロシア産天然ガスの輸入を禁止する方針を掲げている。ロシアへのエネルギー依存度が高いスロバキアは強く反発しており、先月下旬のEU首脳会議でも同国の反対で追加制裁案の承認が見送られた。 

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