〔米株式〕NYダウ反発、242ドル高=ナスダックも高い(7日午前) 2025年05月07日 23時12分
【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク株式市場は、米中の貿易協議進展への期待を背景に買いが先行し、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比242.56ドル高の4万1071.56ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は55.87ポイント高の1万7745.53。
トランプ米政権は6日、貿易問題に関する米中の閣僚級協議を10、11両日にスイスで開くと発表した。米政権による4月の相互関税発動後、両国の公式協議は初めて。ベセント米財務長官は6日の米FOXニュースでのインタビューで「両国が何を話し合っていくかで合意するだろう。緊張緩和に関するものになる」との見通しを示しており、これまで追加関税をかけ合っていた米中間の交渉進展に期待が広がった。
また、ウォルト・ディズニーが大幅高となったことも、全般の買い安心感を誘っている。ディズニーが7日発表した2025年1~3月期(第2四半期)決算は、純損益が黒字に転換。ロイター通信によると、売上高、1株当たり利益がともに市場予想を上回った。
一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を7日午後に控えて様子見ムードが広がり、相場の上値は重い。政策金利の据え置きはほぼ確実視されているものの、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の金融政策に関してどのような言及をするかが注目されている。
個別銘柄では、アマゾン・ドット・コムやハネウェル・インターナショナル、スリーエム(3M)などが高い。前日に売り込まれたメルクなども買い戻されている。一方で、ボーイングやユナイテッドヘルス・グループが売られている。ダウ構成銘柄以外では、ウーバー・テクノロジーズが1~3月期の決算で売上高が市場予想を下回り、下落している。