「団結」訴え中国けん制=欧州終戦80年で演説―台湾総統 2025年05月08日 20時02分

【台北時事】台湾の頼清徳総統は8日、欧州での第2次大戦終結80年を記念して演説し、中国とロシアを念頭に「台湾と欧州は新たな権威主義集団の脅威に直面している」と表明した。「武力侵略は必ず失敗する。自由民主主義のパートナーが団結して防衛すれば勝利する」として台湾と欧米の連携を訴え、中国をけん制した。
欧州の駐台北代表らを集めた会合で演説した。「(第2次大戦時の)枢軸国は今や100%の民主主義国となった」と述べ、日本、ドイツ、イタリアの名指しを避けながら「自由や民主主義だけが国の発展につながると証明した」と強調。「権威主義や侵略は、殺りくや悲劇、不平等をもたらすだけだ」と指摘した。