教皇、2日目午前も決まらず=コンクラーベ、また黒煙 2025年05月08日 19時48分

【バチカン市時事】故フランシスコ・ローマ教皇の後任を決める選挙「コンクラーベ」は8日、バチカン市で2日目の投票が行われた。会場のシスティーナ礼拝堂からは正午(日本時間8日午後7時)前、午前2回の投票で新教皇が選出されなかったことを告げる黒煙が上がった。投票は休憩を挟んで午後も続く。
選挙で投票資格があるのは、カトリック教会の高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人。事実上の互選だが、立候補制ではないため、3分の2(89人)以上から支持された人物が受諾の意思を示した上で第267代教皇に就任する。
初日の7日は1回の投票で選出に失敗し、黒煙が立ち上った。8日は午前と午後に2回ずつ最大4回の投票が行われる予定で、規定の得票を満たす人物が現れるか注目されている。選出に成功すると白煙が上がる。
過去約100年間の選挙は平均3日で新教皇を選出。今世紀の2005年と13年は、いずれも2日で決着がついた。