WTO改革は最優先議題=加盟国で「幅広い合意」―事務局長 2025年05月08日 06時21分

世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長=4月16日、スイス・ジュネーブ(EPA時事)
世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長=4月16日、スイス・ジュネーブ(EPA時事)

 【ロンドン時事】世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は7日、来年3月に予定されている閣僚会議では、WTO改革を最優先議題とすることについて加盟国の「幅広い合意」があると述べた。米国の高関税政策を巡って世界貿易の不確実性が深まる中、WTOの機能強化に向けた改革を加速する。
 事務局長は貿易交渉委員会で、現在の貿易危機について「(国際貿易)システムの弱点に対処し、WTOを未来志向に再構築するための重要な機会」と強調。事実上、機能が停止している紛争解決制度の改革や、既存協定の見直し、将来のルール形成に関する作業部会の設置を訴えた。 

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