〔米株式〕ダウ3日ぶり反発、284ドル高=米中交渉に期待(7日) 2025年05月08日 05時37分

 【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク株式相場は、米中の貿易交渉に対する期待から3営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比284.97ドル高の4万1113.97ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は48.50ポイント高の1万7738.16で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6912万株増の11億4577万株。
 トランプ米政権は、貿易問題を巡り米中の閣僚級協議を週末にスイスで開くと発表。対立が緩和に向かうとの見方から、ダウ平均は昼過ぎに一時400ドル超高まで上げた。取引終盤にかけては、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定や、政権が半導体輸出規制の撤回を検討しているとの報道を背景に、乱高下する展開となった。
 FRBはこの日、政策金利の据え置きを決定。米経済は底堅いものの、先行き不透明感が増し、「失業増と高インフレのリスクが増大した」と指摘した。
 ダウの構成銘柄では、この日発表の決算が好感されたウォルト・ディズニーが10.8%高と急上昇。エヌビディアが3.1%高、ナイキが2.8%高、ハネウェル・インターナショナルが2.2%高、アムジェンとアマゾン・ドット・コムがいずれも2.0%高だった。一方、アップルが1.1%安。
 ナスダックでは、人工知能(AI)がグーグルなどの検索エンジンに将来取って代わるとの考えをアップルの幹部が示したことを受け、グーグル親会社アルファベットが7.3%安と大幅下落した。

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