〔NY外為〕円、143円台前半(7日朝) 2025年05月07日 22時10分
【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表に注目が集まる中、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=143円台前半に下落している。午前9時現在は143円30~40銭と、前日午後5時(142円36~46銭)比94銭の円安・ドル高。
米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日午後まで開催のFOMCで、政策金利の据え置きを決定する見通し。今回は最新の経済・金利見通し(ドットプロット)の公表はなく、市場の関心はパウエルFRB議長の記者会見での発言に向かっている。
金融政策に影響する関税問題を巡っては、米政権が6日、中国との閣僚級協議を週末10~11日にスイスで開くと発表。4月の相互関税発動後、両国の公式協議は初めてで、緊張緩和への期待を背景にドルが安全とされる円やスイスフランなどに対して強含む展開となっている。このほか、7日午前には、ベセント米財務長官が下院金融サービス委員会で国際金融システムに関して証言する予定。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1360~1370ドル(前日午後5時は1.1361~1371ドル)、対円では同162円80~90銭(同161円95銭~162円05銭)と、85銭の円安・ユーロ高。