〔東京外為〕ドル、148円台後半=買い一巡後は伸び悩む(16日午後3時) 2025年07月16日 15時05分

 16日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買い一巡後は戻り売りに押され、1ドル=148円台後半に伸び悩んでいる。日経平均株価の上昇を背景に買いが強まったが、利食い売りなどに押された。午後3時現在、148円83~84銭と前日(午後5時、147円73~73銭)比1円10銭の大幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は147円60~80銭台で動意が薄かった。米国時間は、序盤の6月の米CPIが強めとなり、米長期金利が上昇。ドル円は中盤に149円台まで水準を切り上げた。終盤は米株の大幅下落などに圧迫され、148円80~90銭台へとやや水準を下げた。
 東京早朝も同水準でもみ合った。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけては前日の米国時間に続いて再び149円台に乗せた。同水準では戻り売りなどが厚く、いったん148円70銭台に反落。正午にかけてはやや持ち直した。午後に入ると、日経平均の上昇を背景にドル円も買いが優勢となったが、株価の伸び悩みを受けてドル円はやや売りに押される展開となった。
 東京時間は、前日の米国時間に米CPIを受けて上昇した地合いが維持され、「総じて高値圏でのもみ合い」(FX業者)となった。午前は実需筋の買い、午後は株高を受けた買いが強まり、149円台に乗せる場面がみられたが、「なお上値では売りが厚く、149円台乗せを維持するには至っていない」(為替ブローカー)という。目先は「6月の米卸売物価(PPI)の発表を待つムードが強まる」(大手邦銀)とみられる。
 ユーロも午後は対円で伸び悩み、対ドルは横ばい圏。午後3時現在は、1ユーロ=172円97~98銭(前日午後5時、172円69~71銭)、対ドルでは1.1621~1622ドル(同1.1689~1690ドル)。

注目ニュース