〔東京外為〕ドル、148円台後半=材料欠き、小動き(16日正午) 2025年07月16日 12時28分

 16日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料を欠き、1ドル=148円台後半を中心に小動きとなった。正午現在は、148円90~90銭と前日(午後5時、147円73~73銭)比1円17銭の大幅ドル高・円安。
 15日の欧州時間は、147円60~80銭台で動意薄。米国時間に入ると、6月の米CPI上昇率の前月からの加速を受けて長期金利が上昇し、ドル円は中盤に149円台まで上値を伸ばした。終盤はダウ工業株30種平均の大幅下落などが圧迫要因となり、148円80~90銭台に伸び悩んだ。
 16日の東京早朝に同水準でもみ合った後、仲値公示にかけて国内輸入企業などの買いが増加し、前日の米国時間に続いて再び149円台に乗せた。ただ、その後は高値警戒感から利益確定売りなどが広がり、148円70銭台に押し戻された。正午に向けて買い直される場面があったが、方向感は定まらず、午前は結局、横ばい推移だった。
 ドル円は、米国のインフレ再燃懸念による利下げ観測後退で強地合いを維持しているものの、149円台定着には至っていない。米CPIを消化した材料出尽くし感に加え、新規材料が乏しく、上値を追うような雰囲気にはならなかった。加えて、参院選を控えていることも「投資家の様子見姿勢を強めている」(FX会社)とされ、午後も小幅なレンジでこう着感が強まることが予想される。
 ユーロは朝方に比べ対円で小幅高、対ドルは小動き。正午現在は、1ユーロ=172円87~90銭(前日午後5時、172円69~71銭)、対ドルでは1.1610~1610ドル(同1.1689~1690ドル)。

注目ニュース