〔東京外為〕ドル、147円台後半=終盤、買い一服でもみ合い(27日午後5時) 2025年08月27日 17時02分

 27日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋などの買いは一服し、1ドル=147円台後半でもみ合っている。午前中からじり高で推移し、午後に148円近くまで水準を切り上げた。終盤は高値圏を維持した。午後5時現在、147円75~76銭と前日(午後5時、147円69~69銭)比06銭の小幅ドル高・円安。
 26日の欧州時間はクック米連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任を巡る先行き不透明感から、147円30~60銭台で小動きだった。米国時間序盤は147円70銭台まで水準を切り上げたが、中盤に向けて長期金利低下を受けて147円10銭付近に下落した。終盤は147円50銭台まで買い戻された後は147円20~40銭台でレンジ相場となった。
 27日東京早朝も同水準で推移した。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけて147円50銭台に浮上。その後も日経平均株価のプラス転換も支援材料となり、正午前後に147円70銭台へ水準を切り上げた。午後も買いが優勢で147円90銭台まで上値を伸ばした。だた、上値では戻り売りも厚く、終盤はやや下げた水準でもみ合った。
 市場では「午前中は実需筋の買いが入った」(大手邦銀)ほか、午後は「月末要因のポジション調整とみられる買いが目立ったようだ」(為替ブローカー)と指摘されている。調整要因を除くと「積極的な買い材料は見当たらない」(先の大邦銀)とされ、目先も148円手前で足踏みとなりそうだ。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで弱含み。午後5時現在、1ユーロ=171円44~45銭(前日午後5時、171円63~65銭)、対ドルでは1.1603~1603ドル(同1.1621~1622ドル)。

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