李大統領、米造船所視察=韓国企業が昨年買収 2025年08月27日 20時23分

【ソウル時事】米国を訪問した韓国の李在明大統領は現地時間26日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの造船所を視察した。造船所は、昨年12月に韓国のハンファグループが買収。造船分野での米国への協力をアピールした形だ。
造船所では、買収後に初めて完成した多目的船の命名式が開かれ、李氏は「米国の造船業復活に寄与する新たな挑戦の道に立った」と強調。韓国大統領府によると、ハンファグループは年間1.5隻の建造能力について、同20隻程度に拡大する意向を示した。
25日の米韓首脳会談でトランプ大統領は「韓国から船舶を買う。米国の人材を使って米国で船を造ってもらいたい」と述べた。
7月末に妥結した関税交渉に絡み、韓国は米国に対し、造船分野で1500億ドル(約22兆円)の投資を行うと表明。韓国では、造船分野での協力が関税交渉で重要な役割を果たしたとの評価がある。