〔NY外為〕円、148円近辺(27日朝) 2025年08月27日 22時07分

 【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米大統領によるクック米連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任通告を受けた円買い・ドル売りが一巡し、円相場は1ドル=148円近辺に下落している。午前9時現在は148円00~10銭と、前日午後5時(147円39~49銭)比61銭の円安・ドル高。
 フランスの政情不安などを背景に、対ユーロで買われたドルの強地合いが対円相場にも波及。ニューヨーク市場は148円15銭付近で取引を開始した。
 朝方は主要な米経済指標の発表などの取引材料に乏しく、市場は引き続きクックFRB理事の解任を巡る動きに注目。トランプ米大統領は25日、不正住宅ローン疑惑を理由にクック氏に解任を通告し、既に後任の選定に着手したと説明している。一方、クック氏は職務継続の確認を求めて提訴する意向を示しており、裁判所の判断が待たれている。中央銀行に対する政治的な圧力の強まりを懸念する声は根強いものの、この日はドルが底堅さを保っている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1580~1590ドル(前日午後5時は1.1637~1647ドル)、対円では同171円50~60銭(同171円56~66銭)と、06銭の円高・ユーロ安。

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