16歳自殺、チャットGPT影響=両親がオープンAI提訴―米報道 2025年08月27日 18時31分

【シリコンバレー時事】16歳の息子が自殺したのは対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」が不適切な回答を示したためだとして、両親が26日、提供元の米オープンAIとアルトマン最高経営責任者(CEO)を米西部カリフォルニア州の裁判所に提訴した。損害賠償や安全対策を求めている。複数の米メディアが報じた。
報道によると、16歳だった少年は4月に自殺した。少年はチャットGPTを使い始めた当初は勉強などに関する一般的な質問をしていたが、自身の精神状態などを相談するようになった。チャットGPTは回答の中で、自殺方法などについて具体的な助言もしていたという。
オープンAIは26日、安全対策を強化する方針を公表。自殺など危険な質問に対する安全対策がより確実に作動するようにするほか、保護者による管理に関して改善策を講じると表明した。