〔米株式〕ダウ続伸、106ドル高=ナスダックも高い(27日午前) 2025年08月27日 23時34分
【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク株式相場は、米半導体大手エヌビディアの決算発表待ちの中、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時24分現在、前日終値比106.33ドル高の4万5524.40ドル。ハイク株中心のナスダック総合指数は23.27ポイント高の2万1567.54。
市場の関心は、この日の引け後に発表されるエヌビディアの2025年5~7月期決算に向いている。人工知能(AI)ブームのけん引役である同社は、7月上旬に時価総額が世界初で4兆ドル超えを達成した。トランプ米大統領は11日、今年4月の規制強化で出荷停止となっていたエヌビディアの中国向けAI半導体モデル「H20」の同国への輸出許可を出す代わりに、売上高の15%を米政府に支払わせることで合意したと表明。米政府との合意が業績見通しに及ぼす影響に加え、AI関連銘柄の動きも注視されている。
この日は、リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言機会が予定されており、金融政策の方向性やインフレ動向についての見解などに関する言及が注目されている。
ダウ平均構成株では、セールスフォースが1%超高、シェブロン、ホーム・デポなどが堅調に推移している。一方、ボーイングは0.9%安。エヌビディアは0.3%下落している。他の個別銘柄では、データベース基板開発を手がけるモンゴDBは30%超高と急騰している。通期業績見通しの引き上げが買い材料。SNSでの批判を巡り、旧ロゴの復活計画を明らかにした外食チェーン大手クラッカー・バレルは6%上伸している。