〔NY外為〕円、147円台半ば(23日朝) 2025年06月23日 22時11分

 【ニューヨーク時事】週明け23日午前のニューヨーク外国為替市場では、中東情勢の一段の緊迫化を背景に円売り・ドル買いが加速し、円相場は1ドル=147円台半ば付近に下落している。午前9時現在は147円40~50銭と、前週末午後5時(146円00~10銭)比1円40銭の大幅な円安・ドル高。
 米軍は22日、地下貫通型の特殊爆弾「バンカーバスター」などでイランの核施設3カ所を攻撃。これを受け、イランのペゼシュキアン大統領は同日、米国への報復を明言した。中東情勢が不透明感を増す中、「有事のドル買い」が進行、円は朝方の海外市場での取引で一時約1カ月ぶりの安値水準となる148円台を付けた。イランが海上輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖すれば、輸入原油の9割超を中東に依存する日本経済が大打撃を受けるとの懸念も円売り材料視されている。
 ニューヨーク市場は147円60銭付近で取引を開始。この後は、S&Pグローバルの6月の米製造業・サービス業購買担当者景況指数(PMI)速報値、5月の米中古住宅販売などの統計が発表される。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1460~1470ドル(前週末午後5時は1.1517~1527ドル)、対円では同169円00~10銭(同168円22~32銭)と、78銭の円安・ユーロ高。

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