〔NY石油〕WTI小高い、74ドル台=時間外で一時78ドル台に急伸(23日午前) 2025年06月23日 22時53分

 【ニューヨーク時事】週明け23日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東地域の戦闘拡大懸念を背景とした買いが一服し、米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時35分現在、前週末清算値(終値に相当)比0.40ドル高の1バレル=74.24ドルで推移している。
 米軍は22日、核開発阻止に向けて協議を重ねてきたイランを急襲。中部フォルドゥの地下深くにあるウラン濃縮施設など3カ所の核施設を標的に、特殊爆弾「バンカーバスター」や巡航ミサイルで大規模な攻撃を加えた。これを受け、イランは米国への報復を明言。同国が原油の海上輸送の要衝、ホルムズ海峡封鎖に動くとの懸念が強まり、相場は前日の時間外取引で一時78ドル台に急伸した。
 しかし、現段階では、まだエネルギー供給網に混乱が生じていないとの報を手掛かりに、その後は買い戻しが台頭。情勢が流動的となる中、朝方はひとまず様子見ムードが広がっている。

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