石破首相、与党過半数が目標=参院選「強い経済」訴える 2025年06月23日 21時35分

石破茂首相は23日夜、通常国会の22日閉幕を受け、首相官邸で記者会見した。7月の参院選について「強い経済、豊かな暮らし、揺るぎない日本の三つの柱を実現すべく訴えていく」と表明。目標議席に関し「非改選と合わせ(与党で)過半数」との考えを強調した。
首相は連立政権の枠組み拡大に関し「あらゆる政策で合意できることが必要だ」と述べるにとどめた。石破政権は通常国会でも少数与党下で苦しい政権運営が続いた。
米側が日本を含む同盟国に防衛費を国内総生産(GDP)比5%に増額するよう求めていることを巡り「金額ありきではないが、必要なものを積み上げることが重要だ」と説明。米国と緊密に意思疎通を図る考えを示した。
野党が主張する消費税減税に関しては「安定財源なしに減税する無責任なことはできない」と指摘した。
米政権の高関税措置を巡る日米関税交渉について「わが国の国益を守りつつ、日米双方にとって利益のある合意が実現できるよう、引き続き全力を尽くしていく」と述べた。