〔東京外為〕ドル、147円台前半=株の下げ幅縮小で上昇(23日午後3時) 2025年06月23日 15時21分
23日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下げ幅縮小を受けて、1ドル=147円台前半に上昇した。午後3時は、147円11~12銭と前週末(午後5時、145円40~41銭)比1円71銭の大幅ドル高・円安。
東京早朝は、米国がイランの核施設へ攻撃したことで「有事のドル買い」が優勢となり、146円70銭台に上昇。午前9時に向けてはいったん売られ、146円10銭台に軟化。その後は、有事のドル買いや日経平均の下げ渋りでじりじりと上昇し、午後には147円20銭台へ水準を切り上げた。
イランの米国への報復やホルムズ海峡の封鎖などが警戒され、有事のドル買いが継続している。市場関係者は「週明けの海外勢が米のイラン攻撃を材料視すれば、148円台を目指す」(FX会社)との見方を示す。また、「原油の高騰により、日本の貿易赤字拡大が意識され、円売りが出やすい」(外為仲介業者)との声も出ていた。
ユーロは、対円で昨年7月23日以来約1年ぶりの高値水準まで上昇した。対ドルは正午に比べ小動き。午後3時は、1ユーロ=169円37~39銭(前週末午後5時、167円45~47銭)、対ドルでは1.1512~1514ドル(同1.1515~1516ドル)。