〔東京外為〕ドル、147円台前半=「有事のドル買い」で大幅上昇(23日午後5時) 2025年06月23日 17時25分

 23日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国がイランの核施設を22日に攻撃したことを受けた「有事のドル買い」で、1ドル=147円台前半へ大幅上昇した。5月14日以来、1カ月ぶりの高値水準。午後5時は、147円32~34銭と前週末(午後5時、145円40~41銭)比1円92銭の大幅ドル高・円安。
 東京早朝は「有事のドル買い」が優勢となり、146円70銭台に上昇。午前9時には反動で売られ、146円10銭台に軟化。午後は、日経平均株価の下げ幅縮小を眺めてじり高となり、147円40銭台付近へ水準を切り上げた。ただ、終盤には戻り売りも出て147円10銭から30銭台でもみ合った。
 米国のイラン空爆を受けて、イランによるホルムズ海峡封鎖への警戒感が強まっている。市場関係者は「ホルムズ海峡封鎖で原油価格が一段と高騰すれば、米国のインフレ懸念が強まり、ドル買いが加速する」(FX会社)との見方を示す。目先も「原油価格の動向を注視したい」(国内銀行)との声が出ていた。
 ユーロは対円で上昇、対ドルで小動き。午後5時は、1ユーロ=169円39~40銭(前週末午後5時、167円45~47銭)、対ドルでは1.1498~1498ドル(同1.1515~1516ドル)。

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