年内4万2000円も
伊藤忠総研マクロ経済センター長・宮嵜浩氏 2024年06月27日 15時05分

 年末に向けて日経平均株価は4万円台を回復し、4万2000円程度まで上昇してもおかしくない。インフレ下での株式投資の優位性が徐々に意識されると考えている。金利が上がっても、投資対象として株式は選好されそうだ。
 米国株式市場はもう金融相場ではなく、金融引き締めによる景気減速後の再加速を見据えて動き始めている。インフレ自体が企業収益を伸ばすというプラス面に投資家の目が向きつつあるとみられる。日本経済は米国ほど強くはないが、米市場の金融相場からインフレ相場への転換に乗る形で、堅調に推移すると予想される。
 日銀は植田和男総裁の就任以降、ゆっくり小さく動くが、その分早めに政策変更をアナウンスするという運営をしている。こうした運営も株式市場にとって都合が良い。昨年来の資本効率改善の動きも追い風となり、株式相場は上昇基調をたどるだろう。

私の相場観