5月貿易赤字、1兆2213億円=資源高・円安で輸入増―財務省 2024年06月19日

 財務省が19日発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆2213億円の赤字だった。赤字は2カ月連続。資源高や円安の影響を受け、原油などの輸入額が膨らんだ。
 輸入は前年同月比9.5%増の9兆4979億円と、2カ月連続で増加した。5月としては過去2番目の大きさ。石油製品が39.8%増、原油が8.1%増。アラブ首長国連邦(UAE)からの輸入増加が主因となった。
 輸出は13.5%増の8兆2766億円。6カ月連続の増加で、5月としては最大だった。円安などを背景に自動車は13.6%増。米国向けがけん引した。半導体関連の製造装置は45.9%の大幅増で、中国向けが金額ベースで約半分を占めた。半導体など電子部品は24.0%伸びた。
 対ドルの円相場が前年同月より20円程度円安に振れ、輸入額、輸出額ともに押し上げられた。
 国別の貿易収支は、対米国が4736億円の黒字。自動車や医薬品の輸出が伸びた。対中国は5331億円の赤字だった。 

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財務省=東京都千代田区
財務省=東京都千代田区

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