好循環確認し上昇 2024年06月28日 14時55分

しんきんアセットマネジメント投信シニアファンドマネージャー藤原直樹氏
 賃金と物価の好循環が確認できれば、日経平均株価は上昇基調に乗ると思われる。9月までの予想レンジは3万7000~4万円。
 7月末の日銀の金融政策決定会合を経て、利上げ時期や国債買い入れ減額を巡る不透明感が消えるまでは、3万8000~3万9500円を中心レンジとしたボックス相場が続くとみられる。8月の統計で実質賃金の上昇が示されると、株価のトレンドが上向き、日経平均が4万円台に乗る可能性もある。今年度第1四半期の決算発表で年度当初の業績予想が保守的であったということが明らかになれば、株高につながる。
 半面、米国のインフレが鈍化せず利下げ期待が後退した場合、日本株へもマイナスの影響を与え、ボックスの下限を切り下げるかもしれない。また、実質賃金が十分に上がらないまま日銀が利上げすると、株価の下落要因となる。

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