上昇基調崩れていない
SBI証券投資情報部長鈴木英之氏 2024年06月18日 14時29分

 日経平均株価の上昇基調は崩れておらず、年末に向けて4万円を突破してくると予想する。
 主要企業の2025年3月期の業績予想は保守的な見通しが多く、今後の四半期決算で良好な業績が続くのか確認したい。データセンター向け半導体需要の伸びなどで4~6月期決算が発表される夏場に業績の上振れ期待が高まり、9月中間決算が発表される秋口に業績予想の上方修正が本格化するだろう。
 日経平均を構成する225社を1銘柄と見立てたときの1株当たり利益(EPS)は先週末時点で2380円弱だった。当期純利益予想が5%上振れし、日経平均のEPSが足元より5%上昇すれば、株価収益率(PER)から考えて日経平均は4万2000円を超えてくる。
 懸念材料は、人工知能(AI)期待の剥落や米国景気のハードランディング、中国経済の悪化などだ。

私の相場観