4~6月期決算発表で下値固めへ
証券ジャパン調査情報部部長・大谷正之氏 2024年06月19日 14時45分

 経済指標では国内の設備投資は堅調とうかがえる。日本経済の好循環の歯車として設備投資が機能すれば、成長路線への復帰につながる。7月下旬に始まる企業の4~6月期決算発表では好業績が確認され、株価の下値は徐々に固まるだろう。
 この先、年初の3カ月のような急上昇は難しいだろう。割安感のある銘柄を拾ったり、折に触れて半導体関連業種などが物色されたりするとみている。半導体製造装置銘柄の春先までの上昇には行き過ぎ感もあるが、国内で半導体工場が稼働すれば、製造工程で使われるガスや超純水、感光材などの出荷が増え、収益は伸びる。
 日経平均株価は当面、3万7000~3万9500円程度で推移するだろう。いったん下落する必要があるかもしれないが、4月の安値(終値で3万7068円)の手前で切り返せば、株価チャートは相場の底を示唆する形状になり、再度4万1000円を試す展開が期待できる。

私の相場観