再び4万円台も
光世証券取締役・西川雅博氏 2024年06月17日 14時31分

 日本株は5月以降、方向感に欠ける動きが出ているが、年初から予想以上に急上昇した反動とみなすことができる。東証株価指数(TOPIX)は下値を切り上げてきており、今後企業決算の上方修正が続けば、夏場までは底堅い展開になりそうだ。賃上げの効果が出て、景気に対するポジティブな見方が広がれば、日経平均株価は再び4万円台に乗せる可能性がある。
 一方、11月の米大統領選は気がかりだ。これまでも大統領選の2カ月くらい前から株価が低迷することが多く、今回も9月あたりから不透明感が出やすい。また、利下げ観測を背景にリスクオンとなっていた米株式市場は、夏場にピークを打つ可能性にも留意が必要だ。
 ただ、大統領選が終われば、結果にかかわらず不透明感が一定程度は取り払われる。年末にかけて日経平均は4万1000~4万2000円を試すこともあり得る。

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