9月には4万円回復
三井住友DSアセットマネジメントチーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏 2024年06月24日 14時14分

 足元は売り買いの手掛かりとなる材料に乏しく、早くも夏枯れ相場だ。しかし、7月下旬には4~6月期決算発表が本格化し、市場の期待に沿った好業績を確認できれば、日経平均株価は上昇局面に再び入り、9月までには4万円の大台を回復すると予想する。
 業績予想の上方修正や資本効率改善に向けた具体策を開示する企業が相次げば、日経平均は上昇基調を強めるだろう。国内では、実質賃金のプラス転換の成否が注目される。国外では、米国景気がソフトランディング(軟着陸)軌道を維持し、地政学リスクの高まりを回避できれば東京市場は一段と強気に傾いていきそうだ。ただ、米国景気の急速な後退など悪材料が重なり、日経平均を下押しするリスクにも留意が必要だろう。
 9月には海外投資家が夏季休暇を終え、市場に戻ってくる。海外勢主導で日経平均の上昇が加速し、年末にかけて一段高となるだろう。

私の相場観