年度末4万4000円
いちよし証券投資情報部部長・大塚俊一氏 2024年06月20日 14時27分

 当面はボックス圏での動きとなるものの、国内の景気回復や好調な企業業績で秋口から株価は上昇に向かうだろう。日経平均株価は来年3月末に4万4000円程度を予想する。
 堅調な設備投資に支えられ、4~6月期の実質GDP(国内総生産)は年率換算で2%程度のプラスに転換するとみる。企業は今期の業績見通しについて慎重な見方をしているが、現在の円安水準からすると上振れする可能性が高い。経済統計や業績予想の上方修正を確認しつつ、株価は上昇していくだろう。
 11月の米大統領選前は不安定な動きとなるが、結果が見通せれば上昇トレンドとなる。国内外の企業が日本で巨額の半導体関連投資を計画しているほか、企業の自社株買いの効果も相場を下支えする。年末に向けて日米の金融政策に対する不透明感も払拭され、投資家心理は好転するだろう。

私の相場観