年末に4万2000円も
みずほリサーチ&テクノロジーズ主任エコノミスト坂本明日香氏 2024年06月26日 15時38分

 日経平均株価は足元3万8000~3万9000円台のボックス圏となっているが、堅調な企業収益を反映し年末に向けて緩やかに上昇していくと予想する。中心値は4万円。4万2000円程度まで上昇する可能性もある。
 米国はインフレ高止まりによる利払い負担が重しとなり、企業の投資意欲や消費へのマイナス影響が懸念される。とはいえ、半導体関連を中心に好調な企業業績がけん引しプラス成長が見込まれる。日本では認証不正問題で自動車メーカーが一部の生産を停止したが、4~6月期以降は影響が軽減し企業の生産は回復に向かう。賃上げにより今年半ばには実質賃金がプラス転換し、物価高で落ち込んだ個人消費も上向くだろう。
 米国の利下げ、日本の利上げについて金融当局はいずれもかなり慎重に判断していくとみられ、一時的な変動はあっても長期的には株式市場への影響は限定されるだろう。

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