〔米株式〕ダウ小幅続落、19ドル安=ナスダック6日連続最高値(21日) 2025年07月22日 05時49分
【ニューヨーク時事】週明け21日のニューヨーク株式相場は、米欧の貿易摩擦激化に対する不安と企業決算への期待が交錯する中、小幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比19.12ドル安の4万4323.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は78.51ポイント高の2万0974.17と、6営業日連続で史上最高値を更新して引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比1億9044万株減の10億7952万株。
投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を突破して取引を終えた。
欧州連合(EU)はこの日、トランプ米政権との関税交渉で合意の見通しが立たず、米国に対し幅広い報復措置を検討していると報じられた。ダウ平均は取引時間中に一時250ドル超上昇したが、貿易摩擦懸念が重荷となり終盤にかけ売られ、マイナス圏に沈んだ。
週内に決算発表が予定される米グーグル親会社アルファベットは、業績への強気な見方から買われ、2.7%高。アマゾン・ドット・コムは1.4%高、メタは1.2%高、アップルは0.6%高と、ハイテク株の上昇をけん引した。米長期金利の低下が相場を下支えした。
ベライゾン・コミュニケーションズはこの日の決算発表で、25年通期業績見通しを引き上げたことが好感され、4.0%高。一方、アメリカン・エキスプレスは1.6%安、トラベラーズは1.0%安。