ウラン濃縮、放棄せず=核施設損傷「深刻かつ重大」―イラン外相 2025年07月22日 14時31分

イランのアラグチ外相=6月21日、イスタンブール(AFP時事)
イランのアラグチ外相=6月21日、イスタンブール(AFP時事)

 【ワシントン時事】イランのアラグチ外相は、21日放映の米FOXニュースとのインタビューでウラン濃縮活動について、「国家の誇りの問題だ」と述べ、米側が求めている完全放棄に応じない姿勢を改めて表明した。米軍が攻撃した核施設に関しては「損傷は深刻かつ重大だ」と語った。
 アラグチ氏は濃縮活動について、「わが国の科学者の功績だ」と強調し、放棄はできないと明言。核施設が破壊されても、技術や科学者らは残ると指摘し、核開発継続は可能だとの認識を示した。
 一方で、「われわれは交渉による解決を望む」と述べ、「イランの濃縮活動が平和利用目的のみに限定して行われるよう、交渉に応じる用意がある」と表明。ただ、交渉の形式に関しては、米イラン間の直接協議ではなく、まずは仲介国を交えた間接協議で始めることを提案した。 

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