〔米株式〕NYダウ続伸、133ドル高=ナスダックも高い(17日午前) 2025年07月17日 23時08分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク株式相場は、堅調な米経済指標の発表を好感し、続伸している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比133.03ドル高の4万4387.81ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が83.83ポイント高の2万0814.32。
 朝方発表された6月の米小売売上高は前月比0.6%増加し、5月の0.9%減少から大幅に持ち直した。市場予想の0.1%増も大きく上回る内容。また、12日までの週の新規失業保険申請は前週比7000件減の22万1000件と、5週連続で改善した。個人消費と労働市場の底堅さを示す結果を市場は素直に好感し、寄り付きから買いが優勢となっている。
 高関税政策に伴うインフレ再燃への警戒感は根強いものの、足元では良好な指標の発表が続いており、7月の利下げ観測はほぼ消滅。CMEグループのフェドウオッチによると、市場は9月利下げ再開の可能性を約50%織り込んでいる。
 個別銘柄を見ると、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が2.8%上昇。この日発表した2025年4~6月期決算は、人工知能(AI)向け半導体の販売増が寄与し、純利益と売上高がともに四半期としての過去最高を記録した。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、マーベル・テクノロジーも小じっかり。半面、ユナイテッドヘルス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などヘルスケア関連に売りが出ている。

前日からの主な出来事