〔NY外為〕円、148円台後半(17日朝) 2025年07月17日 22時12分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で優勢となった円売り・ドル買いの流れが継続し、円相場は1ドル=148円台後半に下落している。午前9時現在は148円60~70銭と、前日午後5時(147円84~94銭)比76銭の円安・ドル高。
 米長期金利の上昇や日米関税交渉を巡る不透明感などを背景に海外市場では円を売ってドルを買う動きが先行。その流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は円安・ドル高地合いで取引を開始した。
 米商務省が朝方発表した6月の小売売上高は前月比0.6%増と、市場予想(0.1%増=ロイター通信調べ)を上回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと0.5%増と、予想(0.3%増)を上回った。米フィラデルフィア連銀が同時刻に発表した7月の製造業景況指数は、総合で15.9と、前月のマイナス4.0から上昇。市場予想(マイナス1.0)も上回った。一方、米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請は前週比7000件減の22万1000件と、5週連続の改善となった。
 これらの指標発表後、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いの流れが強まり、円は149円台まで下落する場面があったものの、一時的な動きにとどまっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1580~1590ドル(前日午後5時は1.1636~1646ドル)、対円では同172円30~40銭(同172円13~23銭)と、17銭の円安・ユーロ高。

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