〔NY外為〕円、145円台前半(9日) 2025年05月10日 06時39分
【ニューヨーク時事】週末9日のニューヨーク外国為替市場では、週末に予定される米中貿易交渉を巡る不安から円買い・ドル売りが優勢となり、円は1ドル=145円台前半に上昇した。午後5時現在は145円29~39銭と、前日同時刻(145円87~97銭)比58銭の円高・ドル安。
トランプ米大統領はこの日、中国に対する追加関税について、現行の145%から80%に引き下げるのが妥当だとSNSで述べた。大幅な譲歩だが、この水準でも「貿易に大きな打撃」(米アナリスト)と市場で受け止められ、安全資産とされる円を買い、ドルを売る動きが先行。一時144円83銭まで円高・ドル安が進んだ。
その後は取引終盤にかけてドルが買い戻された。レビット大統領報道官が、トランプ氏は対中関税を一方的に引き下げることはないなどと記者会見で語ると、再びドル売りに流れが転じる場面があった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1243~1253ドル(前日午後5時は1.1225~1235ドル)、対円では同163円43~53銭(同163円68~78銭)と、25銭の円高・ユーロ安