〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、119ドル安=米中関税協議で様子見(9日) 2025年05月10日 05時37分
【ニューヨーク時事】週末9日のニューヨーク株式相場は、米高関税政策を巡る米中協議を控えて様子見ムードが漂う中、3日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比119.07ドル安の4万1249.38ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.78ポイント高の1万7928.92で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2億2223万株減の10億1636万株。
トランプ米大統領はこの日、SNSに「対中関税は80%が正しそうだ」と投稿し、追加関税率の引き下げを示唆した。10、11両日にスイスで開かれる米中協議で通商摩擦が緩和に向かうとの期待感を背景に、ダウは上昇して取引が始まった。
ただ、協議内容を見極めたいとの思惑から売り買いが交錯。市場では「仮に80%に下がっても(中国製品は)禁輸状態と変わらない」(日系証券)との懸念も広がり、引けにかけて下げ幅が拡大した。
ダウ構成銘柄はIBMが1.3%安、アムジェンが2.3%安、エヌビディアが0.6%安。ボーイングは1.6%高、ウォルト・ディズニーは0.8%高、原油先物相場の上昇を背景にシェブロンは1.1%高だった。