〔米株式〕NYダウ上昇に転じる、95ドル高=ナスダックは安い(5日午後) 2025年05月06日 03時27分

 【ニューヨーク時事】週明け5日午後のニューヨーク株式相場は、海外製作映画に対する米関税賦課の方針を嫌気した売りが一服し、上昇に転じている。午後2時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比95.38ドル高の4万1412.81ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が51.09ポイント安の1万7926.64。
 トランプ米大統領は4日、すべての海外製作映画に100%の関税を課す方針を表明した。中国政府は4月、同国で上映される米国映画を減らすと発表しており、米中の対立がエンターテインメント分野にも拡大する可能性が浮上。メディア企業などへの売りが目立ち、ダウ平均は午前の大半をマイナス圏で推移した。
 しかし、その後は米経済指標の改善を眺めて買い戻しが入り、反転上昇。米サプライ管理協会(ISM)が発表した4月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)は51.6と、市場予想(50.4)を上回った。
 一方、今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)が6~7日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。政策金利の据え置きがほぼ確実視されているものの、先行き不透明感が強まる中で、市場はFOMC声明やパウエルFRB議長の会見での発言に注目している。

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