米景気後退、可能性「50%近い」=トランプ政策、経済圧迫―元財務長官 2025年03月12日 05時16分

【ワシントン時事】サマーズ元米財務長官は11日、ブルームバーグテレビのインタビューで、高関税や政府職員の大幅削減といったトランプ大統領が相次いで打ち出す政策が不確実性を高めているとした上で、米経済が景気後退に陥る可能性は「50%に近い」との見通しを示した。
サマーズ氏は関税引き上げなどが米国の競争力や生産を損ない、消費者や企業の消費支出を急激に減らすと警告。「先行き不透明感を是正するのは難しい」と語った。
トランプ氏は経済の「過渡期がある」として、自らの政策が景気変動をもたらす可能性を認めている。ただ、サマーズ氏は「政策変更がなければ、状況は一層深刻になる」と訴えた。