〔東京外為〕ドル、146円台前半=米金利低下で水準切り下げ(10日午前9時) 2025年07月10日 09時01分
10日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の低下に圧迫され、1ドル=146円台前半に水準を切り下げている。前日の東京時間は147円台前半まで上昇した後は調整売りが優勢となったが、米金利低下で一段と売られる展開となっている。午前9時現在、146円10~12銭と前日(午後5時、146円84~85銭)比74銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は146円50銭台に軟化した後、米国時間の序盤にいったん146円70銭台に浮上。その後は、米長期金利の低下を背景に再び売りが強まり、146円20銭台に反落。終盤に向けては反発する場面もあったが、上値では戻り売りが厚く、146円20銭台に押し戻された。
東京時間の早朝も同水準で推移した後は弱含みとなっている。前日の東京時間には昼すぎに一時147円10銭台まで上値を切り上げたが、その後は戻り売りが優勢となった。米国時間には、10年債入札が好調となったことで米長期金利が低下。これを受けて「ドル円は売り戻しが一段と活発化した」(FX業者)と指摘される。
東京時間は「米金利低下が重しとなり、ドル円はなお売られやすい」(同)とみられる。ただ、「米金利低下を除くと積極的な売り材料には乏しいこともあり、売りが優勢となっても一段の下げ余地は限られるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロも対円は下落、対ドルは強含み。午前9時現在、1ユーロ=171円49~50銭(前日午後5時、171円91~92銭)、対ドルでは1.1737~1738ドル(同1.1707~1707ドル)。