〔東京外為〕ドル、146円台前半=買い戻しで小幅高(10日午後3時) 2025年07月10日 15時11分

 10日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買い戻しが優勢となり、1ドル=146円台前半に小幅高となった。午後3時現在は、146円26~27銭と前日(午後5時、146円84~85銭)比58銭のドル安・円高。
 東京時間の早朝は、146円20~30銭台で小動き。午前9時以降は、実需の売りなどが先行し、仲値公示ごろには145円70銭台に下落した。正午に向けては、時間外取引での米長期金利の低下一服を眺めて、146円10銭台買い戻された。
 午後は、買い戻しが継続し、146円40銭付近へ上伸。午後3時にかけては、日経平均株価の軟調を受けて、146円20銭前後に軟化した。20年債入札は「無難な結果」(国内証券)となり、国内長期金利が低下したが、「ドル円の材料にはならなかった」(国内銀行)という。
 ドル円は、145円台後半から146円台前半のレンジにとどまっている。トランプ米大統領は10日、EUに対し、関税に関する書簡を送付する意向を示しており、市場では、米欧の関税交渉の行方を見たいとのムードが強い。新たな手掛かりが出てくるまで、「ドル円はレンジ推移が続く」(外為仲介業者)とみられている。
 ユーロは正午に比べ対円で小幅高、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=171円69~70銭(前日午後5時、171円91~92銭)、対ドルでは1.1738~1739ドル(同1.1707~1707ドル)。

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