年末4万2000円も 2025年07月10日 14時26分
東海東京インテリジェンス・ラボ・マーケットアナリスト安田秀太郎氏
世界的な利下げサイクルが経済を下支えするため、グローバルで株価の上昇トレンドは続く。日経平均株価も年末に向けて4万2000円まで上げる余地があるだろう。
欧州中央銀行(ECB)が昨年から利下げをしているほか、新興国でも利下げ観測が広がる。米国は、関税政策の影響で夏以降に値上げが進み個人消費が落ち込めば、雇用が悪化する恐れがある。これを踏まえると、米連邦準備制度理事会(FRB)は年後半にも利下げを再開。米株高につながり日経平均も上昇するとみている。
一方、関税の影響を見極めたい日銀は、年内の利上げを見送るだろう。貿易赤字の常態化もあるため円安基調は続き、株式市場にとっては追い風だ。
ただ、米国が輸入車に課す25%の追加関税の撤廃には時間がかかるのではないか。こうした企業収益の下押し懸念がくすぶる中では、株価も上下に振れる場面がありそうだ。