〔東京外為〕ドル、146円前後=売り一巡後は下げ渋る(10日正午) 2025年07月10日 12時04分

 10日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の低下を受けた売りが一巡した後は1ドル=146円前後で下げ渋っている。一時は145円70銭台まで下げたが、その後はやや持ち直している。正午現在、146円07~08銭と前日(午後5時、146円84~85銭)比77銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間は146円50銭台に軟化した後、米国時間の序盤にいったん146円70銭台に浮上。その後は、米長期金利の低下を背景に再び売りが強まり、146円20銭台に反落。終盤に向けては反発する場面もあったが、上値では戻り売りが厚く、再び146円20銭台に押し戻された。
 東京時間の早朝も同水準で推移した後は弱含みとなった。午前9時以降、改めて売りが強まり、仲値にかけて145円70銭台に下値を切り下げた。ただ、同水準では買い戻しが入り、正午にかけては146円前後へと水準を切り上げている。午前9時以降の値動きは下にいってこいだった。
 東京時間に入ってからは、時間外取引で米長期金利が若干下がる動きとなったほか、「日経平均株価の下落もドル円の重しになった」(為替ブローカー)と指摘される。午後は「調整的な売りも午前中に一巡した感もあり、146円前後を軸にもみ合うのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも午前9時以降、対円は下げ渋り。対ドルはもみ合い。正午現在、1ユーロ=171円48~49銭(前日午後5時、171円91~92銭)、対ドルでは1.1739~1739ドル(同1.1707~1707ドル)。

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