〔東京外為〕ドル、146円台後半=新規の材料乏しく小動き(9日午後3時) 2025年07月09日 15時08分
9日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規の手掛かり材料が乏しく、1ドル=147円前後を中心とした小動きになった。午後3時現在は、1ドル=146円97~99銭と前日(午後5時、146円03~04銭)比94銭のドル高・円安。
東京早朝に146円60銭台前後を中心にもみ合った後、午前9時に向けて146円80銭台に上昇した。その後は横ばいで推移したが、仲値公示にかけては実需筋に加え、投機的な買いが入ったことで、147円付近まで水準を切り上げた。直後に利益確定などの売りが出て、146円70銭~90銭台に軟化したが、売り一巡後は徐々に買いが広がり、正午すぎには147円10銭台まで上値を伸ばした。これは6月23日以来約2週間ぶりの高値水準となる。
午後は材料難から146円90銭~147円10銭台の小幅なレンジで動意を欠く展開が継続している。市場では「日経平均株価や時間外取引の米長期金利を眺めながら推移した」(FX会社)との声が聞かれる。
ただ、この後の動きについては、約2週間ぶりの高値を付けたことで「欧州勢が売りから参入する可能性がある」(外為仲介業者)との観測も出ている。とはいえ、「(欧州勢も)調整的な売りにとどまり、レンジは大きく変わらない」(同)と見込まれている。
ユーロは正午に比べ対円、対ドルともに横ばい圏での推移。午後3時現在は、1ユーロ=172円20~23銭(前日午後5時、171円73~75銭)、対ドルでは1.1716~1717ドル(同1.1759~1760ドル)。