〔東京株式〕上値重い=米関税政策不透明で買い入らず(9日後場中盤) 2025年07月09日 13時54分

 (13時45分)日経平均株価は上値の重い展開となっている。朝方に比べて為替が円安に振れているのを好感し、プライム市場の8割の銘柄が値上がりしている。しかし、これまで上昇が目立っていた半導体関連株などは引き続き軟調で指数を下押ししている。市場関係者は「米関税政策に対する不透明感は残っており、積極的に買い上がる局面ではない。出遅れていた銘柄を中心に物色が集まっているが、上昇していた銘柄には利益確定売りが出ている」(大手証券)と話していた。

 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前日比11円39銭安の3万9677円42銭と小幅安。朝高後、高値圏にあった値がさの半導体関連が売られ値を消した。為替の円安を好感し自動車など輸出関連株は底堅く推移し下値を支えた。東証株価指数(TOPIX)は、8.39ポイント高の2824.93と小幅高。
 15%の銘柄が値下がりし、83%が値上がりした。出来高は9億4648万株、売買代金は2兆1020億円。
 業種別株価指数(33業種)は電気機器、機械、非鉄金属などが下落。上昇は輸送用機器、海運業、石油・石炭製品など。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は堅調。出来高3億4925万株。
 【グロース】グロース250、グロースCoreは上昇。

 (10時15分)日経平均株価は値を消す展開。朝方はプラス圏で推移していたアドバンテス〈6857〉、東エレク〈8035〉といった値がさの半導体関連株が値下がりに転じたことが指数を押し下げている。市場関係者は「これらの銘柄は高値圏にあったため利益確定売りが出た。悪材料があるわけではない」(大手証券)と話す。アドバンテスは朝方1万1095円まで値上がりし年初来高値を更新した。

 (寄り付き)日経平均株価は前日比253円99銭高の3万9942円80銭と上昇して始まった。8日の米国市場でハイテク株が堅調に推移した流れを引き継ぎ、半導体関連株が買われて指数を押し上げている。為替の円安も好材料視されている。

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