〔東京外為〕ドル、147円台後半=おおむね下にいってこい(26日午後5時) 2025年08月26日 17時01分
26日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、おおむね下にいってこいとなり、終盤は1ドル=147円台後半で推移した。午前中は、トランプ米大統領がクック連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任を発表したことを受けて急落したが、その後は戻り歩調となった。午後5時現在は、147円69~69銭と前日(午後5時、147円33~34銭)比36銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間は英国市場が休場で手掛かり材料が乏しい中、おおむね147円台前半でもみ合った。米国時間に入ると、米長期金利の上昇を背景にじり高となり、一時は148円近くまで値を上げた。7月の米新築住宅販売が65万2000戸と市場予想を上回ったことも、ドル円を支援した。
東京早朝も147円台後半の水準を維持した。午前9時すぎに、トランプ大統領によるクック理事の解任が伝わると、147円80銭前後から急落。一時146円90銭台まで下値を切り下げた。「利下げに積極的な人物が後任として指名される、との思惑からドル売り・円買いが活発化した」(外為ブローカー)という。その後は買い戻され、正午に向けては147円台半ばを回復。午後は時間外取引で米長期金利が上昇したことに支援され、147円台後半へと小幅に水準を切り上げた。
クック理事の解任発表でドル円は急落したが、その後は「完全に売られた分を取り戻した」(同)といい、結果的に方向感を欠いた。ドル円は買い戻されたものの、「FRBの利下げ観測はなお重しであり、売りが出やすい」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは終盤、対円、対ドルで弱含み。午後5時現在、1ユーロ=171円63~65銭(前日午後5時、172円35~35銭)、対ドルでは1.1621~1622ドル(同1.1697~1697ドル)。