〔東京外為〕ドル、147円台前半=FRB議長利下げ示唆で大幅安(25日午前9時) 2025年08月25日 09時04分
25日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利下げ示唆を受けて、1ドル=147円台前半に大幅下落した。午前9時現在、147円26~27銭と前週末(午後5時、148円60~61銭)比1円34銭の大幅ドル安・円高。
22日の米国時間はパウエルFRB議長が利下げの可能性に言及したことから売りが強まり、中盤に146円50銭台まで水準を切り下げた。終盤はパウエル議長の発言を好感した主要株価指数の急騰で買い戻され、147円付近へ切り返した。25日の東京早朝は買い戻しが先行し、147円30銭付近に浮上している。
パウエルFRB議長は、ジャクソンホール会議での講演で、雇用の下振れリスクが増大していることに言及し、「政策スタンスの調整が必要になる」と、利下げの検討を進める考えを示唆した。これを受けて、米金利が急低下し、ドル売り、株高が加速。市場では「PMIが製造業、サービス業ともに強かったほか、複数のFRB高官が利下げに慎重な姿勢を姿勢を示していたことから、議長の講演はハト派的と受け止められた」(国内銀行)と話す。
週明けの東京市場では、今のところ下値を試す動きはみられない。講演前から9月の0.25%利下げを織り込んでいたにもかかわらず、ドル円は2円以上急落しており、「さらに下げるイメージはなく、いったんはショートカバーが入る」(資産運用会社)との見方が多い。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在は、1ユーロ=172円41~43銭(前週末午後5時、172円28~31銭)、対ドルでは1.1708~1708ドル(同1.1594~1594ドル)。