〔東京外為〕ドル、147円台前半=終盤、売り一巡で下げ渋る(25日午後5時) 2025年08月25日 17時05分
25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤、売りが一巡した後は1ドル=147円台前半で下げ渋った。午前中は147円台半ばまで買い戻された後、午後は売りが優勢となり、一時147円近くまで下落。ただ、同水準では買い戻しが入った。午後5時現在、147円33~34銭と前週末(午後5時、148円60~61銭)比1円27銭の大幅ドル安・円高。
22日の欧州時間はパウエルFRB議長講演を前に148円50~70銭台でこう着。米国時間は、パウエル議長が利下げの可能性に言及したことから売りが加速し、中盤に146円50銭台まで水準を切り下げた。終盤はパウエル議長の利下げ示唆を好感した主要株価指数の急騰で買い戻され、147円付近へ切り返した。
週明けの東京早朝は買い戻しが先行し、147円30銭付近で推移。午前9時以降、五・十日要因に基づく実需買いが加わり、仲値にかけて147円50銭前後に上伸。その後伸び悩み、午後はいったん下げたが、午後3時に向けて147円30銭前後に浮上。終盤は売りが再燃して147円に接近したが、同水準では買い戻され、小幅に水準を切り上げた。
前週末は、ジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を受けて2円以上急落したが、週明けの東京時間は「急落後の買い戻しがいったん先行した」(為替ブローカー)という。もっとも、「147円台半ばは戻り売りが厚かった」(同)ことから147円台前半が値動きの中心となった。市場では「当面は手掛かりを欠き、現行水準で値固め局面になる」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは終盤も対円、対ドルでもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=172円35~35銭(前週末午後5時、172円28~31銭)、対ドルでは1.1697~1697ドル(同1.1594~1594ドル)。